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アコースティックギターやフォークギター、はたまたクラシックギターとガットギターの違いって何?

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アコースティックギター

フォークギター

クラシックギター

ガットギター



こいつらの違いって何?っていう質問をいろんな人からよく聴かれます。
僕が受け持つ1からギターを始めた生徒さんの中にも、最初の面談の時にこの事を聴いてくる方がいらっしゃいました。
はたまた音楽とは全く関係の無い知り合いからも、「そういえば…」といった感じで聴かれることがあります。
折角なので今日はそんな疑問を持っている方のためになればいいなと思い、それぞれの違いを解き明かしていきます。

そもそも「アコギ」を大多数の人は勘違いしている

アコースティックギター、通称アコギとして呼ばれているモノ。
皆様はどんなギターをイメージするでしょうか?

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おそらく大多数の人がこういうギターをイメージすると思います。




その通り、これは「アコギ」です。

では次の画像。




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これは何でしょうか?
先ほどのギターと違って弦の末端の巻き付き方や、黒っぽい板の部分が太く見えます
よく見ると弦の素材も違うように見えます。




これも、「アコギ」です。

んん?と思った方はこの記事を是非最後まで読んでみて下さいね。

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ではこの人が抱えているギターは何でしょうか?
1枚目の画像のギターに良く似ています。
2枚目の画像のものに比べて細い板の部分、全体的にシュっとした雰囲気がありますね。





これは、「アコギ」・・・




・・・ではありません。

んんんんん?となっているそこのあなた。
ここまで読んでくれてよかったです、今日その疑問を解消しましょう。



アコースティックギターとは?

アコースティックギターとはざっくり言うと「機械を通さずに音を出すギターの事」です。

2〈楽器が〉電気的に増幅してない.

引用元:acoustic とは 意味・読み方・表現 | Weblio英和辞書

Acousticを直訳すると上記のような意味があります。

1枚目・2枚目の画像のギターは共にアンプ等を通すことなく音を鳴らす事を主としたギターなので共にアコースティックギターと呼ぶことが出来ます。

では3枚目はどうかと言うと、注目するべきはココ

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プラグがギターに刺さってるのが確認できるでしょうか?

これがアコースティックギターとの大きな違い。
アンプ等の機械を通して音を増幅する装置がギターに組み込まれているのが分かります。

このようになっているギターの事はエレクトリックアコースティックギター、通称エレアコと呼びます。
多くの場合エレアコは電気を通さなくてもアコギの様に音を出すことは出来ますが、電気で音を増幅することを前提に作られている為、生音での音量や音質がそれに伴い調整された上での作りになっています。
(なお、今回のこの画像はアコギか否かに関してはあくまで画像から見受けられる情報のみで判断してるので、「実は見えない部分にプラグを刺す部分がありましたー!」とかなってくると全部エレアコの可能性もあります…が、説明上分かりにくくなってくるのでそこはご容赦下さい。)



誰でも気軽に手に取ることが出来るザ・アコギ、フォークギター

いわゆる人々が思い浮かべるアコギのイメージから電気系統を取っ払って生音を出すことに特化したもの
更に明確に言うと、機械による電気増幅を伴わなくても演奏が出来るギターであり、なおかつスティール弦(鉄弦)を使用するギターの事をフォークギターと呼びます。

フォークギターはギターそのものさえあれば即演奏出来ちゃうので、これからアコギを始めようといった初心者さんにもってこいのギターになります。

こういった初心者向けのアコギ入門セットなんかで手に取ることの出来るギターはフォークギターである事が多いです。
逆に、ライヴやレコーディングでの使用を見据えて購入する場合にはエレアコの方が適している場合もあるので間違えてしまわないように注意が必要です。



圧倒的生音!多ジャンルで愛される音色、クラシックギター

フォークギターに対して、張ってある弦の素材が主にナイロンのものをクラシックギターと呼びます。
その他にも素材としてフロロカーボンや、ガットが使用されているものもあります。
見た目としてはフォークギターに比べると全体的にギターそのものに厚みがあり、弦が太く、高音弦が透き通っているのが特徴と言えます。
また、弦素材の「ガット」というのは羊などの腸で作った細い紐の事を指すのですが、このことからクラシックギターの事をガットギターと称する事もあります。
代表的なジャンルとしてはその名の通りクラシック音楽タンゴがあげられ、また日本においては演歌謡曲などで好まれて使われる傾向があります。
特にクラシック音楽においてはそもそものジャンルとして電子楽器を原則用いらない事が特徴ですので、生音に超特化したアコギクラシックギターと言えるでしょう。
プロフェッショナルの演奏するクラシックギターはその体躯からは想像もできないような圧巻の音を放ちます。

また、もう一つの特徴としてフォークギターの場合演奏にピックが使われることが多いですが、クラシックギターの場合はその弦の素材の性質から指や爪で演奏する事が多いです。

ちなみにほとんど同じ見た目のアコギとして「フラメンコギター」というものがあるのですがざっくり説明すると、クラシックギターに比べてボディが薄く、フラメンコの演奏性に特化するように弦高が低い作りになっているものを指します。

まとめると…

まとめるとこんな感じになります。

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「やってみたい!と思っているアコギは一体どれなのか」という疑問や、「アコギを始めてみたいと思い通販で頼んだら思っていたのと違うものが届いた…」というようなトラブルを少しでも解消出来たら何よりに思います。
今後アーティストさんの弾いているアコギを見る目がちょっと変わるかもしれませんね。

また、これからアコギを始めたいという方は是非とも自身のアコギ選びの参考にしてみて下さい。


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