複弦的響きの成す豊かさ―DADGADチューニングとは
DADGADとは?
このブログのタイトルにもなっているDADGAD。
これはギターのチューニングの一つで、アイリッシュ音楽の伴奏やソロギターの演奏等によく使われます。
DADGADを使う代表的なギタリストにPierre Bensusan・Justin King等が居ますが、通常のチューニングとの違いを表すとこんな感じ。
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 | |
---|---|---|---|---|---|---|
通常のチューニング | E(ミ) | A(ラ) | D(レ) | G(ソ) | B(シ) | E(ミ) |
ダドガドチューニング | D(レ) | A(ラ) | D(レ) | G(ソ) | A(ラ) | D(レ) |
違いは6弦と2弦、そして1弦のチューニング。
それぞれが1音低い音になっています。
理論的な事は置いておいて…
詰まるところこのチューニング、何が良いの?という話をします。
- 特定のコードを押さえるのが簡単
- 通常のチューニングに比べて豊かな響きを得られる
- 音の場所が覚えやすい
では、それぞれを説明していきます。
特定のコードを押さえるのが簡単(苦手なコードもある)
DADGADを使っていて「よくそのチューニングでコードを押さえられるね」とすごく言われる事が多いです。
でも実は使ってみると分かるんですが、通常のチューニングと難易度としては大差が無い―どころか、より簡単に押さえられるコードもあったりします。
また、初心者の壁といわれる人差し指をベターっとセーハするバレーコードですが…
僕の経験上DADGADでのコード弾きでバレーコードを使う事は殆どありません。
これは使用感としては大きなメリットだと感じています。
勿論それにまつわるデメリットもあるのですがそれは追い追い…
通常のチューニングに比べて豊かな響きを得られる
半音下げチューニングやオープンチューニング等を試した方は分かるかもしれませんが、
チューニングを下げる事によって弦のテンションが緩み、通常のチューニングに比べて開放弦に豊かな響きが生まれます。
(もちろん下げすぎるとビロンビロンになってしまい豊かさも何も無いのですが…)
それはDADGADにも言える事で、3つの弦のチューニングが下がっている事は、開放弦を鳴らした時の響きの豊かさを生み出しています。
また、上記の表を見ていただくと分かるかと思うのですが、
6-4-1弦/5-2弦がオクターブ違いで同じ音にチューニングされています。
この関係上、弾き方によって複弦ギターのようなコーラス的響きを演出することが簡単に出来るのです。
音の場所が覚えやすい
似たような話になりますが、オクターブ違いで同音にチューニングされている弦がある関係上、
開放弦で鳴る音はオクターブを除けばDAGの3音しか有りません。
という事は、指板におけるドレミの位置も3弦分だけ覚えてしまえば全ての弦にそれを応用することが可能という事になります。
アドリブ等をしたい方にとってはとっつきやすさとしてこれ以上ないメリットだと僕は感じています。
DADGADの魅力を伝えたい
このブログのタイトル、DADGAD LAD(ダドガドラッド)は直訳すると「ダドガド野郎」という意味なのですが…
僕としてはこのブログを立ち上げた動機の一つとして、この素晴らしいチューニングをより多くのギタリストに知ってもらい、使ってみてほしいという想いがありました。
第二のスタンダードチューニングとの異名を持つDADGADですが、依然として浸透度はとても低いので…
今後DADGADに関するTipsを小出しに記事にしていこうと考えておりますので興味がある方は是非一読して、なんなら手元にギターがあれば試しちゃってみてください。
っていうか、僕自身DADGAD専門のレッスンも承ってますので興味があればメールしちゃって下さい。
musashiofficial@gmail.com
きっと貴方もその魅力に気付くはず…
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